第10回 クローズドセミナー 『 THE SALON 』
先日、株式会社ピーメディアジャパン様が主催する第10回 クローズドセミナー『 THE SALON 』にて、お話しさせていただきました。
今回はその内容の一部をご紹介しながら、これからのパチンコホールに求められる空間デザインについてお伝えいたします。
空間デザインが変えるパチンコホールの未来。
近年、パチンコホールを取り巻く環境は大きく変化しています。
遊技機の進化だけでなく、ユーザーの価値観や来店動機も多様化する中で、店舗にはこれまで以上に「選ばれる理由」が求められています。
株式会社東京オデッセイでは、30年以上にわたりパチンコホールの建築・空間プロデュースに携わってきました。
その経験を通じて私たちが強く感じているのは、これからのホール経営において「空間デザイン」が重要な経営戦略の一つになるということです。
外装デザインが生み出す集客力。
店舗の第一印象を決定づけるのが外装デザインです。
京都の「ベニス」の事例では、従来は駐車場棟と店舗棟が分離して見えていましたが、1000台規模の大型店としての存在感を表現するために外観を刷新しました。
その際に採用したのが「ダブルスキン工法(ルーバーファサード)」です。
既存の外壁を活かしながら、その外側に新たな外装を設けることで、大規模な改修工事を行うことなく迫力あるファサードを実現しました。
また、ルーバーの配置を緻密に設計することで、見る角度によって異なる表情を見せる仕掛けを施しています。
移動するたびに景色が変化することで、来店者に新鮮な印象を与え続けることができます。
若年層を惹きつける「ニュートロ」デザイン。
近年、20代から30代を中心に「ニュートロ(ニューレトロ)」と呼ばれるデザインが人気を集めています。
「ICH-BAN」の事例では、LEDネオンを活用したネオレトロな空間演出を採用しました。
韓国カルチャーの影響もあり、若年層にとって親しみやすく、写真を撮りたくなるような空間づくりを意識しています。
私たちは単に見た目を整えるのではなく、店舗そのものがマーケティングツールとして機能するデザインを目指しています。
空間デザインに必要な3つの要素。
店舗デザインにおいて特に重要なのが、次の3つの要素です。
1. 新鮮さ
常に変化するトレンドや時代の空気感を取り入れ、利用者に新しい発見を提供すること。
2. 斬新さ
これまでになかった発想や表現を取り入れ、他店との差別化を図ること。
3. 話題性
思わず誰かに話したくなるような仕掛けや印象をつくること。
この3つが組み合わさることで、「驚き」や「楽しそう」という感情が生まれます。
たとえ遊技結果が思わしくなかったとしても、「また来たい」と感じてもらえる空間体験につながるのです。
「立ちスロ」が生み出す新たな価値。
近年注目している取り組みの一つが「立ちスロ」です。
私たちは単純に遊技機を立ち打ち仕様にするのではなく、空間のシンボルとなるオブジェとして位置づけています。
プレイヤーが立って遊技する姿は視認性が高く、空間全体に活気を生み出します。
また、その姿を見る周囲の来店者にも興味や憧れを抱かせる効果があります。
遊技機そのものだけでなく、人の動きや視線までもデザインすることが、これからの空間づくりには求められています。
コストを抑えながら効果を最大化する考え方。
近年は建築資材や設備費の高騰により、店舗づくりにおけるコスト管理の重要性が増しています。
そこで必要になるのが「メリハリ」の考え方です。
すべての場所に同じコストをかけるのではなく、利用者の目線が集まる場所や印象に残るポイントへ重点的に投資することで、限られた予算の中でも高いデザイン効果を実現できます。
その代表例が、鏡とLEDを組み合わせた空間演出です。
大型LEDビジョンを設置するには多額の費用が必要ですが、鏡による反射効果を活用することで、少ないLEDでも空間に奥行きや広がりを演出できます。
まるで万華鏡のような視覚効果により、圧迫感を軽減し、実際以上に広く感じられる空間を生み出すことが可能です。
スマート遊技機が変えるホールの未来。
スマスロやスマパチの普及によって、ホール設計の自由度は大きく向上しています。
従来は補給設備などの制約から画一的な島レイアウトが主流でしたが、今後はより自由な空間設計が可能になります。
私たちが目指しているのは、「遊技機と向き合うだけの空間」ではありません。
スポーツ観戦を仲間と楽しむように、人と人が集まり、コミュニケーションを取りながら楽しめる新しい遊技空間です。
これまでの「勝ちたい」「景品が欲しい」という価値だけではなく、「純粋に遊びとして楽しみたい」という新たな顧客層を取り込むことが、業界の未来につながると考えています。
まとめ。
空間デザインは単なる内装工事ではありません。
店舗の価値を伝え、顧客体験を創出し、集客やブランディングにも大きく影響する経営資源です。
これからのパチンコホールには、遊技機だけでなく、人が集まりたくなる空間、人に話したくなる空間、また訪れたくなる空間が求められます。
東京オデッセイは今後も、空間デザインの力を通じて、パチンコホール業界の新たな可能性を創造してまいります。
対談動画はこちら。
今回ご紹介した内容については、ピーメディアジャパン様主催「第10回 クローズドセミナー THE SALON」の動画でご覧いただけます。
より詳しい内容や実際の対談の様子は、ぜひyoutubeにてご視聴ください。















