3月に遊技場、飲食店、漫画喫茶、駐車場の複合施設の全面改装の設計依頼のご連絡をいただきました。
電気設備、空調換気設備、給排水衛生設備等の設備機器の更新、飲食店の移設、遊技場の拡張といった大規模の計画内容でした。
今回のような計画で申請行為が必要になる場合、既存建物の申請図書と現地を確認しながら法チェックを進め、できることできないことを見極めていきます。同時に周辺の市場調査や地域特性などを調査しながらデザインの検討にはいります。デザインと設計をパラレルに進めることが、手戻りを少なくし、迅速に提案、進行する上で非常に重要な要素になります。
本計画の特徴は、
■住居地域が近い。
■古くから地域密着で営業をされている。
■複合施設のため、若年層や家族連れの利用が想定される。
■冬の厳しい気候。(非常に寒く 日照時間が短い)
■景観条例の適合(細かい規定はないが制限が色彩の制限がかかる)
上記与件から、地域の皆様から愛されるお店にすべく
けばけばしい方向ではなく、複合施設の色あいを強くし、落ち着いたデザインの方向でご提案をさせていただきました。
NYのブルックリンをモチーフとして、ブリックレンガと黒をベースにデザインを構成しちょっとした高級感がありながらも、落ち着きと入りやすさが感じられるようなデザインを目指しました。
複合施設全体のコンセプトとして、このモチーフを遊技場、飲食店、漫画喫茶にも使用することで外部から各店舗へのアクセスの向上を図っています。
また、建物出隅に大きな内照式のチャンネルサインを設置し、上部壁面のアート風の塗装とサイン、動きのあるLED照明を設置し、視認性があがるようにしました。
■カウンター前
天井高さの制約があり、広く見えるように天井はシンプルに白としました。ブリックレンガ調のクロスを壁面に、アート風の塗装と質感のある白タイルを床に使用し、外部とのつながりを意識しつつ、明るく開放的な空間を目指していています。
■スロット前
全面にグラフィックカーペットを敷き、天井を黒とシルバーの塗装で施工しました。同じデザインでも使用する面積を極端に変えたり、照度をかえることで違った世界観を演出することができます。